「SDGs経営」と「パーパス思考」

近年では、寄付や社会貢献活動、株主中心のビジネスではなく、社会や従業員、顧客のステークホルダーすべての幸せを意識し、
「自分たちは何のために存在するのか?」
「社会のために何ができるか?」
という社会との関係性を通し、改めて自分たちの存在意義(パーパス)と向き合う企業が増えています。

これは、社会課題を解決しながら、企業としてどのような持続可能な価値を提供していくべきかを考えるSDGs経営と同じ視点です。

このように、SDGsとパーパス思考はとても親和性が高い関係にあります。

自社事業の強みを生かし社会課題の解決を図り従業員、顧客の幸せつくりを同時に実行すれば、 SDGs経営を通じて、本質的なパーパスを大切にする企業ブランドとしての価値をつくることができます。

求められるパーパス思考 (存在意義、社会課題の解決)

ーパスとは「存在意義」を意味します。
企業や組織に関して言えば、変革したり、存続するためのぶれない軸となる考え方を示しますが、個人の存在意義も関わってきます。

と企業、両方の存在意義の接点をつくることで、働く人々の価値観に沿いながら、事業を通じた社会課題の解決を図っていく。

く人たちは自身の価値観にあう仕事をしながら、組織としてより大きな成果や社会への影響力を及ぼすことができるため、いつまでもやりがいと誇りを維持できるというのがパーパス思考の特徴です。

社会に対する独自の強みを生かした提供価値

出典:BCG次の10年で立つ経営 企業のパーパス(存在意義)に立ち還る。ボストンコンサルティンググループ

新しいキーワードではないパーパス思考(存在意義)

言葉こそ、“パーパス”と言われ、外国由来の新しいもののように感じられますが、実は、パーパスは、日本企業にとっては新しい概念ではありません。
例えば

利潤と道徳の調和を掲げる、渋沢栄一「論語と算盤」 や、近江商人の、売り手よし、買い手よし、世間よしの「三方良し」 と言う考え方、松下幸之助の「企業は社会の公器である」 の考えにある、

自社と社会の接点づくり、仕事の「やりがい」からの人間成長という考え方が含まれていました。

昔から、程度の差はあっても、日本企業経営は、存在意義(パーパス思想)に基づいて行われていました。

しかし、もったいないことに、働く人や組織自体が、起業の精神や大事にしていたはずの価値観を、
いつの間にか忘れてしまって現在に至っている企業が多いと感じます。

パーパス(存在意義)思考の必要性

パーパス(存在意義)は世界的に注目

企業はパーパスを明確にし、どんな環境下でも
パーパスを実現するための組織として変化し続ける柔軟性が求められます。

出典:BCG次の10年で立つ経営 企業のパーパス(存在意義)に立ち還る。ボストンコンサルティンググループ

2つの変化の影響

つ目は「株主資本主義から、ステークホルダー主義への転換という社会的変化
つ目は「環境変化やグローバル化による人材の多様化、マーケットの流動化に伴う環境的変化」 があります。

この変化に対応するためにも、企業としての存在意義(パーパス)を、日本ならではの、「良識や道徳」として慎ましい価値観として持っているだけではなく、企業を前に進めるための北極星(指標)と位置付け、「なぜ存在するのか?」を明確にし、どんな環境下でもパーパスを実現するための組織として柔軟性をもつ経営を行う必要があります。

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持続可能な開発目標SDGsエス・ディー・ジーズとは

SDGsとは、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)です。
2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。 SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。

誰ひとり取り残さない
No one will be behind

17の目標

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